【感想・ネタバレ含】「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」のあらすじ(とタイトル回収について)

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前作「新劇場版エヴァンゲリヲンQ」から約10年。

ついに「新世紀エヴァンゲリオン」が完結しました!

観終わった後は感無量というか、やや放心状態になっている自分がいて驚きました。

エヴァンゲリオンについては様々な考察が飛び交っていますので、ここでは僕の感想と大まかなあらすじをお伝えしたいと思います。

今回の「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」ですが、前作「Q」から引き続き、気になる部分がたくさんありました。

・シンジ、アスカ、レイはどこへ行ったのか?

・なぜエヴァ同志が戦うの?

・黒いヴンダーの目的は?

・「さようなら、全てのエヴァンゲリオン」というシンジ君の言葉の意味

・全ての伏線(タイトル含め)は回収されるのか?

最後の「伏線」「タイトル」に関しては、個人的な見解ですがしっかり回収されていたと思います。

ていうか、回収されないと「完結」の意味がないです。

回収しきれない部分もあるにはありましたが(例:カヲル君の序での「初めまして、お父さん」のセリフの意味とか)。

ですが、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」ではこれらがほぼ達成されていて、堂々たる完結作と言える作品に仕上がっているというのが僕の見解です。

それらを含めた「大まかな見解」として進めていくので、ぜひ最後までお付き合いください。

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シンジ、アスカ、レイはどこへ行ったのか?

「新劇版:Q」の最後のシーン。

失意のあまり全身脱力状態のシンジ君をエントリープラグから引きずり出したアスカ。

近くにいた「黒レイ」に声をかけてどこかへ歩き始めたシーンで終わりましたね。

果たして三人はどこを目指したのか?

ミサトさん達との合流地点?

それとも崩壊した世界のどこか?

これからどうなるんだろう?と後味を引く終わり方でしたが、シン・エヴァで明らかになりました。

三人が目指したのは、

第3村

と呼ばれる、バラック小屋が立ち並ぶ集落。

そこはニアサードインパクトの後。

WILLEの用意した封印柱により「L結界化によるコア化」から免れた場所です。

ニアサードインパクトから逃れた人々はここでKREDIT(WILLEによる支援組織)からの支援を受けながら自給自足の生活を営んでいました。

ここでシンジ君はかつての親友であるトウジ、ケンスケ、アカリ(現在はトウジの奥様)と再会することになります。

束の間のひと時をこの第3村で過ごすシンジ君一行。

ここでシンジ君はあることがきっかけで、人間として一段階成長します。

そのエピソードは是非劇場でご覧ください。

思わず涙がこぼれそうになりました。

なぜエヴァ同志が戦うの?

テレビCMなどでよく流れていた初号機と第13号機との戦い。

舞台は恐らく第3新東京市。

しかも周囲が赤くないからL結界化がパリ同様解除された世界でしょうか?

ここで謎が一つ。

なぜ初号機と第13号機が戦うのか?もなんですが。

誰が乗ってるの?

てことが一番の疑問だと思います。

これはですね、映画を見れば一目瞭然なのですが。

初号機は紛れもなくシンジ君です。

では第13号機は?というと。

碇ゲンドウなんです。

ゲンドウが第13号機に乗って実の息子とガチでエヴァで戦ってるんです。

さしずめ、エヴァ世界を巻き込んだガチの親子喧嘩ってとこですかね。

ちなみに舞台は第3新東京市に似た場所になります。

実はこの場所。

マイナス宇宙(パラレルワールドや異世界と呼ばれるものに近い)と呼ばれる世界で、シンジやゲンドウの思い描いたことがそのまま表れ、コロコロと景色が変化していくんです。

その中で二人はエヴァによる、いわば「げんこつ勝負」で距離を縮めようとするのですが決着はつかず。

らちが明かないのでシンジから対話を試み始めました。

シーンは切り替わり、おなじみの電車のシーンに。

詳細は後述しますが、そこで互いの想いを吐き出した後。

ゲンドウはようやく探しているものを見つけ、長く呪縛のように乗り続けていた電車から降りることができたのです。

2人が長く続けてきた「親子喧嘩」もようやく終焉を迎えることができました。

その時のゲンドウの背中がとても切なかった…

黒いヴンダーの目的は?

劇中でWILLEが旧南極のセカンドインパクト爆心地へ移動したNERV本部を追いかける際。

強襲するヴンダーを迎撃する黒い戦艦が出現します。

その名は「エアレーズング」。

AAAヴンダーの同型艦で2番艦になります。

搭乗しているのはなんと「冬月コウゾウ」。

たった一人で2番艦に乗り込み操船。

WILLEを迎撃したのです。

その目的は、ネブカドネザルの鍵を使って「神化」したゲンドウがマイナス宇宙へ向かうための時間稼ぎ。

無事目的を果たした冬月は、かつての教え子である真希波・マリと再会。

自身の役目を終えたことを伝え、

「後はよしなにしたまえ」

とマリに伝え、LCL化しました。

冬月の目的。

テレビ、旧劇場版では想い人・ユイとの再会。

新劇場版ではゲンドウの目的を達成させること。

どちらにしても、冬月コウゾウは自らの信念を貫いたのでした。

AAAヴンダーの考察についてはこちらになります。→【AAAヴンダー考察】AAAの意味、本来の姿、運用目的について

「さようなら、全てのエヴァンゲリオン」その言葉の意味とは

新劇場版が始まり14年。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」をもってして、「エヴァの物語」は完結を迎えました。

気になるのはシンジ君のあの言葉。

「さようなら、全てのエヴァンゲリオン」

これはどういう意味なのでしょうか?

シン・エヴァで、シンジ君は徹底的に精神を壊されてしまいます。

乗りたくないエヴァに乗らされ、行けと言われてレイを助け、14年間眠り続けて目覚めた時には「何もするな」と言われ、唯一寄り添ってくれた友は目の前で首が…

何もかも信じらなくなったシンジ君は自らの殻に閉じこもります。

第3村で久しぶりに会った親友たちに励まされ、アスカからの愛情(叱咤?)を受け、それでも殻を破れなかったシンジ君。

「どうしてみんな、僕に優しくするんだよ!」

という彼の叫びは、大人になった僕の心にも突き刺さる一言でした。

最終的にいろいろな葛藤やジレンマに揺れる彼の心を開いたのは、仮称:綾波レイの存在です。

母・碇ユイのクローンであるレイは、第3の少年に好意を抱くように遺伝子操作されていると劇中で説明がありました。

白レイ(破のラストでシンジが使徒のコアから引きずり出した方)も恐らく、そうプログラムされていたのでしょう。

恐らく、この黒レイも例外ではなかったと思います。

それでも別れ際に放った、

「碇君のことが好き」

という言葉は、彼女自身のプログラムからかもしれません。

しかし、シンジ君の心にはしっかり届きました。

LCL化する黒レイを目の当たりにしたシンジ君は、自らの使命を確信したのです。

それは白レイの願いでもある、

シンジがエヴァに乗らなくてもいい

世界を作り上げること。

立ち上がったシンジ君は第3村に寄港したヴンダーに乗り込み、最後の決戦に臨むのです。

シンジの願いはエヴァのない新しい世界

そして物語は進み、例のマイナス宇宙でシンジ君とゲンドウは対話を続けます。

ゲンドウは自らの願いや過去などを吐露し、自分の目的は虚構と現実とが溶け合い混ざり合う「アディショナルインパクト」にあることを明かします。

そして「エヴァンゲリオン・イマジナリー」に到達したとき、2本の槍を使って「アディショナルインパクト」を実行。

2本の槍は吸収されてしまい、エヴァンゲリオン・イマジナリーは現実世界に現れたのです。

世界を創り変えるためには槍が必要です。

ですが、槍はゲンドウによって失われてしまった。

なんとか槍を作れないか。

ミサトはほぼ壊滅状態だったヴンダーの最後の力を使って、ヴンダーの脊椎から「ガイウスの槍」を生成。

シンジ君に届けるために、自らの命を犠牲にしてエヴァンゲリオン・イマジナリーに特攻したのです。

そうして届けられた槍を手にしたシンジ君を見て、他者の命を受け止められるほど成長したことと、自らの計画がとん挫したことを悟ったゲンドウ。

しかし、ゲンドウは気づいたのです。

ゲンドウの想い人・ユイは、シンジ君の中で生き続けていたということを。

それを知ったゲンドウは、今までの行いを彼に詫びて電車を降りるのでした。

ゲンドウの魂はシンジ君によって救われたのです。

ここから、アスカ、カヲル、レイの魂の救済がそれぞれ始まります。

その中で、シンジ君はなぜレイが初号機からサルベージされなかったのかを知りました。

レイは自らの意思で初号機に残っていたのです。

自分が残っていればシンジくんが搭乗してもシンクロはできない。

シンジ君がエヴァにならなくてもいいようにするため、レイは初号機に残ったのでした。

レイの想いを知ったシンジ君は、世界をエヴァを必要としない世界に作り替えることを約束して、レイを見送ります。

そして初号機に乗り込み、自らと初号機をガイウスの槍で突き刺そうとした瞬間、誰かに背中を押され、初号機から無理やり降ろされたのです。

振り返るとそこには母親、ユイの姿が。

彼女もまた、初号機の中でシンジ君を守っていたのです。

初号機の後ろにはゲンドウの乗る第13号機の姿が寄り添うようにありました。

「そうか、父さんは母さんを見送りたかったんだね」

ようやく父・ゲンドウの想いを悟ったとき、初号機と第13号機は自らをそれぞれ手にした槍で突き刺しました。

新世紀=ネオンジェネシスが始まったのです。

消滅する初号機と第13号機。

続いて他のエヴァも立て続けに消滅していきます。

ユイによって現実に戻されたシンジ君。

そこにマイナス宇宙から帰還したマリが現れると、彼女が搭乗していた8号機も消滅しました。

シンジ君の願い通り、エヴァを必要としない世界へと、世界が作り替えられた瞬間です。

「さようなら、全てのエヴァンゲリオン」

この言葉の意味。

それは世界をエヴァのない新しい世界へ作り替える、「ネオンジェネシス」のことだったのです。

こうしてタイトルも無事回収されました。

庵野監督、さすが!

往年のファンも納得のプチネタ満載

全編155分という見ごたえたっぷりの「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」。

その冒頭は映画公開前に解禁された冒頭10分40秒のパリ市街戦(アバンタイトル)から始まります!

庵野監督は意外な方法でファンの度肝を抜くことで有名ですね。

新劇場版Qでは話がぶっ飛んでて、「なんでやねん」と思ったら、新劇場版破の予告が空白の14年間になってるというまさかのオチ!

Mark.6の活躍が見たかったんですが、ドラクエの発売延期なみに期待は見事裏切らました…

実はこのアバンタイトル。
先行公開されたものよりも映像が追加されていたようですが、マリ推しの僕としては彼女が凄く活躍するシーンが満載なので、とても嬉しかったです。

エッフェル塔担いでEva‐Mark4444C(陽電子砲装備陸専用)に特攻カマした無茶ぶりはさすがというしかない!

マリの「コンチキショウ!べらぼうめ!」というセリフもピッタリ!

ファンにはたまらない演出でしたね!( *´艸`)

Eva-Mark.4444Cについてはこちらから→シン・エヴァンゲリオン登場機体【Eva-Mark4444c】とは?

そしてL4結界から解放されたパリ市街。

エヴァンゲリオン8号機のエントリープラグ内で立ちつつ、後ろを振り向きながら放ったマリの一言。

「どこにいても必ず、迎えに行くから。待ってなよ、ワンコ君」

震えた…
庵野監督、さすがとしか言いようがない!

この序盤ですでに絶頂を迎えそうでした…

個人的には、AAA・ヴンダーが発進する時の高尾機関長の、

「推力一千六十万トン!」

というセリフが痺れましたねぇ!

このセリフは「ふしぎの海のナディア」で、タルテソス地下からN・ノーチラス号発進する時。

ネモ船長の、

「推力上昇一千六十万トン!行くぞ!」
「N・ノーチラス号始動!」

というセリフと全く同じ!!

ファンとして感無量でございました(涙)

因みに、「ふしぎの海のナディア」の対レッドノア戦はパリ市街地上空での対宇宙戦艦戦。

花の都上空で繰り広げられるドンパチ戦は、とても30年前の映像とは思えないほど精密かつカッコいい!

こういったプチネタもエヴァの魅力なんですよね♪

【考察】実は繋がっている?エヴァとナディアとオネアミス

果たして伏線は回収されたのか

そしてエヴァンゲリオンと言えば、複雑に絡み合った伏線やちりばめられた謎。

使徒の名前は聖書に登場する天使の名前があてがわれていたり、作品に登場する「専門用語」や登場人物の名前は旧日本海軍の船の名称だったりと、内容はとてもマニアック。

ですが、物語を彩る魅力的なキャラクターが多く登場し、エヴァを始めとするメカデザインが目を引いたりと、多くのファンが存在する日本を代表するロボットアニメ(庵野監督公認)になります。

そのあらすじですが、

時に西暦2015年。

21世紀初頭に見舞われた災厄「セカンドインパクト」の影響で地軸が傾き、1年を通して夏の気候になった日本。

第3の使徒が第3新東京市を強襲するところから物語は始まります(テレビ・漫画版)。

14歳の少年少女が対使徒用に建造された汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリヲン」に乗り込み、人類を使徒という驚異から守るという大義名分の裏には、第3新東京市地下にあるNERV本部内に眠る巨大な白い人型の巨人(第2の使徒リリス)を、使徒との接触から遠ざけつつ、ゼーレが進める「人類補完計画」の完遂という、大人の事情が多く絡んだ物語です(ざっくりすぎない?)

そして、シンジ君を始めとする少年少女が人間的に成長する作品。

と言えば聞こえはいいのでしょうが、そうは庵野が卸しません。

テレビから旧劇場版から新劇場版から、複雑な伏線が絡まりあっています。

この複雑に絡み合った伏線をどう回収するのかがシン・エヴァンゲリオンの見どころなのかもしれませんが、僕個人の見解では見事に回収していたように思います。

ちなみにキャラクターデザインを手がけた貞本氏の漫画版は綺麗に物語がまとめられて終わっていました。

その最終回は「エヴァが過去の遺物となった新しい世界」でのシンジ君が描かれています。

漫画の終わり方は一つの可能性と言えますね。

共通して言えることは、

シンジ君、ハッピーでよかったよ

って終わり方でした(*’▽’)

そして「終劇」

シン・エヴァンゲリオンの最後に「終劇」と出てきますが、最後を飾るにふさわしい大作でした。

主人公であるシンジはいきなり14年間すっとばされて、訳も分からないままに終わってしまった「エヴァQ」。

今回、多くの決断を強制的に余儀なくされ、自分の中に閉じこもってしまったシンジでしたが、彼を見守る人たちは、それぞれの距離感で彼を包み込んでいました。

父であるゲンドウもまた、孤独と絶望に打ちひしがれながらも、最愛の人と再会するために全てを投げ捨ててひた走り続けていた一人です。

結果、最後に自分自身を包み込んでくれていた存在に気が付く。

自分を孤独にしていたのは「自分自身」だった。

そして、自分に向けられた「愛」というのは普段なかなか気づけないもので、ふとした時に気付くもの。

電車の中でシンジと対話するゲンドウはようやくそのことに気付いたんですね。
息子の中にいる、愛するひとの存在に。

ようやく自分自身に賭けた呪縛から解き放たれ、電車を降りたゲンドウの背中に漂う安堵感。

彼はやっと長い旅を終わらせられたのだと思います。

「不変なる愛のカタチ」

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」それを観ている人に伝えているように思えました。

劇場公開はもうすぐ終了となりますが、シン・エヴァンゲリオン劇場版は間違いなく「新世紀エヴァンゲリオン」の集大成だと思います。

まだ観ていない方は、ぜひ劇場に足を運び、自分自身の目で確かめてください。

その際は、トイレをしっかり済ませておくことを強くお薦めします!
155分という長丁場になりますので…

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!

またお会いしましょう!

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【まとめ記事】エヴァの「激ゆる」考察集

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