【障がい者支援とは何か】ということを教えてくれるドラマ「ATARU」

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「発達障害」という言葉はここ近年で耳にする機会が増えました。

ADHD(注意欠陥多動障害)、LD(学習障害)、ASD(自閉症スペクトラム障害)などなど…

中でもASD(自閉症スペクトラム障害)は、「知的障害を伴う自閉症」「知的障害を伴うが言葉の発達に遅れが見られない自閉症」「アスペルガー症候群」といった代表的な障害をはじめ、その症状は境界を明確に分けることが難しく、類似の傾向はより軽症から「健常者」まで幅があるため、「スペクトラム(連続する)」とまとめて表現するようになりました。

そんな「自閉症スペクトラム障害」の一つ、サヴァン症候群。

サヴァン症候群とは、「自閉症スペクトラム障害」や「アスペルガー症候群」といった発達障害、知的障害に加え、驚異的な記憶力や曜日、暦の計算などに突出した能力を持つ状態を示す用語になります。

サヴァン症候群は、その特性からドラマや映画の題材にされることが多いです。
今回はそんな作品の一つ、

「ATARU」

を紹介したいと思います。

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「障がい者支援とは何か」ということを教えてくれるドラマ「ATARU」

元SMAPの中居正広さんが主演したドラマ「ATARU」。
このドラマは、サヴァン症候群で特殊な能力を秘めた青年「ATARU」が、「捨て山」と呼ばれる警察が解決できなかった事件を、現場に残された限られた証拠から事件解決の糸口となるキーワードを発し、彼を取り巻く警察関係者が、そのキーワードをヒントに事件の真相を明かしていくというミステリードラマになります。

ドラマの見どころと言えば、中居さん演じる主人公「ATARU」がサヴァン症候群の特性を活かして(活かされて)ドンドン事件を解決していく様と、栗山千秋さんと北村一輝さんが演じる警察コンビのコミカルな演技です。

…すいません、間違えました(; ・`д・´)

豪華キャストも見どころなんですが(個人的には犬飼さん好き)、それ以上に「ATARU」を取り巻く周囲の人たちの変化が見どころなんです!

この「周囲の人たちの変化」というところが、このドラマが「障がい者支援を学ぶ」ことにおすすめする理由です。

本人を取り巻く周囲の変化がよく分かる

第一話で、ATARUがお店からケチャップとマスタードを盗むシーンがあります(正確に言うと支払うという概念がない)。それを目撃した蛯名舞子(栗山千秋)は刑事という立場からATARUを現行犯逮捕しようと行動を制止しようとしますが、振り切られてしまいます。後々判明するのですが、ATARUはケチャップとマスタードから栄養補給をしています(後半でATARUの第二の親、ヘビースモーカーのラリーさんが明かします)。ATARUにとってはその二つが食事であり、食事を摂る時間になったから、いつも口にしているケチャップとマスタードを探し、見つかったので食事を摂ったということです。ですが、このことは説明がなければ、第三者からすれば「なにやってんだ!?」という行動になります(いわゆる万引きですから…)。

ATARUの行動に対して、理由を知らなかった蛯名はそれを止めるために制止した。
ATARUは自分の行動を制止され、抵抗した。

重要なのは「理由を知らなかった」というところです。

誰でも他人の行動に対して理由が分からなければ、尋ねるだろうし、疑うだろうし、常識から逸脱していれば「制止」に入りますよね。

蛯名の判断は常識から考えて適切だということになります。

しかし、もしこの時点で蛯名が「理由」を知っていたらどうでしょうか?
ATARUにとって、ケチャップとマスタードが大切な食事であるということを知っていたら?

あなたならどうしますか?

もしかしたら、彼の代わりに支払いをするかもしれないし、お店の人に事情を説明するかもしれませんよね。

理由を知っているだけで擁護もできるし、味方になることもできます。
逆に、知らなければその行動は犯罪になるし、大袈裟ですが敵視してしまうかもしれない。

全ての行動には必ず「理由」が伴っています。
実際、ドラマ後半で蛯名は、

「チョコザイ君の行動には意味があるんです!」

と言っています。
これは「ATARU」と一緒にいる時間が長く、彼のことをしっかりと「知る」ことができた蛯名だからこそ出てきた言葉だと思います。

障害の有無は関係ありません。
誰だって自分の行動には理由があり、意味があるのです。

それを知ることで「理解」に繋がる。

人間理解の第一歩は相手のことを「知ること」から始まります。

「ATARU」はそれを見事に表現したドラマなのです。

そして、「知ること」=「理解」に繋がったとき。

周囲に変化が現れます。
誰もATARUの行動に疑問は持たず、むしろ「ATARUの行動には意味がある」「必ず事件解決に繋がる」という信頼感に変わっていきます。

ATARU自身にも変化が現れます。
蛯名舞子という最大の理解者を得た彼は、誰のためでもなく、蛯名のために事件解決のキーワードを伝えるようになるのです。

蛯名がATARUを誰よりも信頼するようになったため、ATARUも蛯名を誰よりも信頼するようになった。

互いになくてはならない存在となったわけです。

障がい者支援=「環境が人を変える」ということが学べるドラマ

ドラマ「ATARU」を通して我々が学べること。

それは…

  • 理由を知る=相手への理解につながる
  • 全ての行動には必ず意味がある
  • 周りが変われば本人も変わる

障がい者支援は、人間理解=相手を知ることだと僕は考えます。
相手を知ることで、初めて理解し、支援することができるのだと思います。

ドラマ「ATARU」は、それを僕に教えてくれました。

昨今、障がいを持つ方たちを取り巻く環境は大きく変化をしてきています。
発達障害の診断基準が変わり、以前よりも「発達障害」の診断を受ける方が増えました。

子供の発達障害をサポートするため、放課後等デイサービスといった児童発達支援事業も多く普及してきています。

正しい知識を得ることも大事ですが、それ以上に「人を想い、理解する」ことが何よりも重要視されるべきだと思います。

障がい者支援に興味を持たれたら、ぜひ「ATARU」を見てください。
視点を変えれば、このドラマには多くのヒントが隠されています。

あなた自身の目でそれを発見して頂けたらとてもうれしいです。

それでは、また!

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